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コラーゲンのはなし:コラーゲンとビタミンC

コラーゲンの丈夫さに寄与しているのがヒドロキシプロリンというアミノ酸の存在です。これは普通のタンパクにも含まれているプロリンにひとつ余計に水酸基がついたアミノ酸です。

これはほとんどの通常タンパク中には存在していないのですが、コラーゲンでは構成アミノ酸の実に10パーセントがこのヒドロキシプロリンです。ヒドロキシプロリンはコラーゲンの3本鎖がほどけないための「留め金」の役割をしています。ヒドロキシプロリンの水酸基がなければコラーゲンはその形を安定に保つことができず、本来の丈夫な構造になりえません。

コラーゲンが構造化されていくプロセスをみていくと、ヒドロキシプロリンは最初からこの形でコラーゲン鎖に組み込まれるのではなく、いったん普通のプロリンを含む長い3重鎖が作られ、そこに後から水酸基が付け加えられる形でコラーゲンの構造は完成します。水酸基の付加されるさいのアシスト役としてビタミンCを必要とします。つまりビタミンCなしでは水酸化が起こらず正常の強いコラーゲン鎖はできあがりません。

コラーゲンが人体に果たす役割の大きさはご存知かと思いますが、コラーゲンを体内で生産する上でビタミンCが大きな役割をしています。

大航海時代に流行した壊血病と呼ばれる病気は毛細血管がもろくなって歯茎などから出血し、悪化すると歯の脱落、倦怠感などを引き起こし、ついには死に至る恐ろしい病気です。これは船内での偏った食事のために十分なビタミンCが摂れず、正常なコラーゲンができなくなったために起こった症状でした。

ようやく18世紀半ばになって、オレンジやライムを食べることによってこの症状が防げることがわかり、海賊よりもさえ恐れられた壊血病はその姿を消すことになりました。ビタミンCの化合物名は「アスコルビン酸(ascorbic acid)」ですが、これはa(not)+scorbutus(壊血病)から来ています。

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